ベージュブックって何よ?

経済指標

FOMCを占う意味でも大事なベージュブックを説明します。

ベージュブックは、ほとんど知られていないのではないでしょうか?
知らない理由として、経済指標カレンダーには掲載されていないケースがほとんどですから馴染みが少ないのでしょうね。

私の場合は、経済指標カレンダーを自作していますので、影響中から大なものは把握しています。
例えば、FOMCは毎月あると思っている人も多いですが年8回です。
FOMCとFOMC議事録を混同している人も多いですが、FOMCの3週間後にFOMC議事録が出ます。

それで、ベージュブック(Beige Book)って何でしょうか?となりますが、FOMCの2週間前の水曜日に公表される「連邦準備制度理事会による現在の経済状況に関する解説の要約」となります。
地域の経済状況ですので当然ながら地域は決まっています。
アトランタ、ボストン、シカゴ、ミネアポリス、ニューヨーク、フィラデルフィア、セントルイス、クリーブランド、ダラス、カンザスシティー、リッチモンド、サンフランシスコの各地域、12地域となります。

内容は、地域毎に多少の違いはあります。
・経済活動の概要
・労働市場
・物価
・製造業
・非金融サービス
・小売販売
・建設・不動産
・農業
・エネルギー
・消費者支出
・金融
・銀行
など、様々な地域の状況についてまとめられています。

また、全部の地域の内容や読み解き方がわからない方にも「連邦準備制度地区ごとのハイライト」が毎回記載されていますので、最初はそれだけでも読んでおくと良いでしょう。

最新の7月13日(日本時間7月14日3時)のハイライトを一部転載すると

ボストン
の事業活動は緩やかなペースで拡大しました。離職率が高く維持され、賃金が平均以上の率で伸びたため、雇用は横ばいでした。価格は平均以上のペースで上昇した。見通しはより慎重になり、場合によっては悲観的にさえなりました。ほとんどの人は、進行中のインフレ(およびそれを制御するための努力)が、今後の活動に重大な脅威をもたらすと考えています。

ニューヨーク
の経済成長は、進行中の労働力不足、供給の滞り、Covidレベルの上昇の中で家計や企業からの需要が弱まったため、最新の報告期間に鈍化しました。消費者支出と製造業の活動は横ばいでしたが、観光は引き続き強化されました。企業は、販売価格、投入価格、および賃金の広範な上昇を報告し続けました。短期的な見通しについての楽観論はさらに弱まっています。

フィラデルフィア
事業活動は引き続きわずかに増加しました。いくつかのセクターの活動はパンデミック前のレベルを下回っていますが、他のセクターの中でも特に製造業は減少しているように見えます。将来の景気後退についてのおしゃべりが増えたことで、雇用、賃金、物価の伸びが少し鈍化しました。ただし、これらの各指標は、前の期間のペースがそれぞれ中程度、中程度、および強かったことで、依然として最もよく説明されています。

クリーブランド
家計や企業がコストの上昇と金利の上昇に対処したため、ビジネス活動はわずかに減少しました。コンタクトは、短期的にはさらに弱体化すると予想した。2022 年初頭以降、従業員数を増やしたり、賃金を引き上げたりした企業の割合は低下したものの、労働市場の状況は引き続きタイトでした。

リッチモンド
この地域の経済は、需要が鈍化する兆しが見えてきましたが、過去数週間で緩やかに成長しました。消費者支出は全般的に堅調に推移しましたが、製造業者とサービス プロバイダーは緩やかな成長に減速したと報告しています。商業用および住宅用住宅ローンの貸出は、金利の上昇によって妨げられました。労働市場は逼迫しており、物価の伸びは依然として高かった。

こんな感じですね。
今年の残りのベージュブックの日程は下記の通りです。

2022年12月01日 4時
2022年10月20日 3時
2022年09月08日 3時

この2週間後がFOMCです。

まあ~そんなの知ってても意味ないよっていう人もいるでしょうが、知ってれば少しは読み解く力が付くのではないでしょうか?

それで、フェデラルのホームページを知っている人は探せると思いますが一応載せておきます。
ベージュブックはこちらから

投稿者プロフィール

nisan
nisan
基本はいい歳なのに無職です
本当の自由を求めて自分探しをするおっさん
FXも頑張ってます(たぶん
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